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物語とエロスが満載のブログです。
准教授 美紗子(14)
 初日の講義は午後二時からの二時間だけで、早めの夕食の後は自由時間になった。

 学生たちは夕食の後、しばらく部屋でレポートを作成していたが、夜になると施設のマイクロバスで高原の湖に花火を観に行った。美紗子も誘われたが遠慮して部屋に残って明日の講義の資料を作成することにした。インターネットで米国財務省の公開資料をダウンロードして和訳していく。

 それも夜の九時には終えて、美紗子は浴衣を羽織ると着替えを持って、一階の大浴場に行った。

 女湯はがら空きだった。美紗子は脱衣室で浴衣を脱いでいく。三十代後半にしては肌のたるみもなく色も白いが、それでも女の盛りに影がさしているのが彼女には感じられる。

 美紗子はフラを取り去って、鏡に向かって乳房を突き出して見つめてからショーツに指を掛ける。

 テーバックは山添の強い要求があるから穿くようにしているが男子学生の目まで刺激しているとは思ってもみなかった。それにタイトスカートにも線が映らないとのメーカーの宣伝にもあるし、年齢的にも残り少ない女を意識できるショーツからおばさんのパンツに替えるつもりもなかった。

 美紗子はテーバックを腰から取り去ると浴槽へと向かった。

 入浴している女は美紗子ひとりだった。美紗子は浴槽に入ると全身を伸ばした。仰向けになり、頭部を浴槽のヘチに置いて身体から力を抜いた。浮力で乳房と恥部だけが湯から現れる。

 …男に恵まれない。

 初体験の男は早漏、テレビ局で抱かれた男は相性合わず、山添もそれにプラスして勃起不全。

 …このまま女を終わりたくない。

 美紗子は脳裏で泣いてから閉じていた目を開けた。天井の照明で乳首が仄かなピンクに染まり、恥部は薄い陰毛のせいで艶やかに光っている。

 …あの秀才学生。
 力ずくで女の部分を包んできたとき口ずさんでいた。美紗子先生のマンコは俺だけのものと。それを何回も…。

 美紗子は彼の呟きを脳裏で反芻し、微笑すると恥部に手を置いた。そして優しく撫でながら肢体を湯に沈めた。

 湯が美紗子を包む。乳房の疼きも膣奥の火照りも酸性の湯に融けていくように消えていく。なのに岩下透の呟きだけが美紗子の脳裏に残っている。…美紗子先生のマンコは俺だけのもの。

 脱衣室から数人の女の声がしてくるので美紗子は湯から上がり、浴室で身体を洗って大浴場から出た。二人の若い女とすれ違ってロッカー前に行き、着替えの下着を身に着け、浴衣を羽織ると帯を締めた。

 大浴場では美紗子とすれ違った二人の女が身体に湯をかけながらお喋りをしている。

「さっきの人、滝川美紗子じゃない」
 すれ違いざまに美紗子の裸を見た女の一人が言う。

「いくつぐらいかしら」
 もう一人の女が年齢を訊いてくる。

「いまどき理想のCかDじゃない」
 女は勘違いして、ブラのカップのサイズを応える。

「バカ、年齢よ」
「あっはっは。もう三十の後半じゃない。わたしたちの方が若いのよ」
 美紗子よりも優位なものを会話の締めにしてから女たちは浴槽に身体を沈めた。

 その頃には美紗子は浴衣姿で別館の長い廊下を本館へと歩いていた。その美紗子には小さな荷物があった。下着類を包んだタオルを手で掴んで胸に抱えている。

 廊下の遠くから子供連れの母親がこちらに向かっている。家族でお風呂に行くのか、母親はじゃれあっている二人の子供を叱っている。

 研修施設といっても一般の観光客も宿泊できる半官半民のホテルだから夏休みは家族連れの姿も見られる。

 その家族連れの子供はお風呂に浮かべて遊ぶ玩具を取り合っているのだが、その二人の子供が美紗子の方に走り出したのだ。玩具を持った子供をもう一人の子供が追っている。

 玩具を持って走りだした子供が後ろを振り向いて何かを叫んだときだった。走る方向が狂って美紗子に衝突した。

 玩具が廊下に転がり、美紗子が胸に抱えていたタオルからも中身のひとつが落ちた。

 すぐに美紗子は子供の玩具を拾って子供に手渡した。なのに自分が落としたタオルの中身を忘れて本館へと急いだ。

 その頃、湖の花火を観に行っていた学生たちが帰ってきた。その学生たちの大半はラウンジで二次会をやるとかで自販機から缶ビールを落しているが、岩下透だけは部屋へと向かった。部屋の鍵を預かっているから二次会で酔う前にドアを開けておきたかった。

 一階のラウンジから部屋に行くには別館へ通じる廊下の前を通る。透がその場所に来ると廊下の数メートル先に白い布が落ちていた。

 透は無視してそのまま部屋まで行こうかと思ったが気になって落とし物の傍まで行ってみた。女の下着だった。

 女の下着と認識したとき、透は即座に美紗子のテーバックだとわかった。レースの花柄の詳細まで瞼の裏に焼き付いているからだ。切れ上がったV字のラインを半透明のヒラヒラしたフリルが飾っている。

 透は辺りを見廻してからさっと拾い部屋へと踵を返した。

 その透に数秒遅れて美紗子が廊下に現れた。部屋で下着を落したことに気づいて慌てて子供と衝突した場所に急いだのだ。

 美紗子の目に廊下から足早に遠ざかる岩下透の後姿が見えていた。


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  次の更新は8/7(金)の予定です。

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