秘書 萌美(32)
社長・秘書室では目出度いことがあると、昼食は出前寿司になる。応接間で社長の小野田を三人の秘書が囲んでの会食だ。
テーブルを介して小野田の正面には倫子、その右隣に響子、左隣には萌美がソファーに腰を沈めている。その三人のスカートの奥には悩ましい行き止まりが小野田の目に垣間見えている。秘書たちもお見せ代を含めての高給優遇の身であると暗黙の裡に了解している。
…紺、白、ピンク、レース、綿、ナイロンか。
小野田は秘書のスカートの奥を充分楽しんでから目を戻した。
「今年は勝負の年になります。なんとしても京葉電鉄の『望洋の郷』を請け負いたい。そして木造と鉄筋あわせて落札して、総合デベロッパーへの魁にしたい。そのためには、みなさんも一丸となって頑張ってもらいたい」
と、挨拶をした。
秘書たちは一斉に拍手して、小野田の紙コップに缶ビールを注いでいく。小野田も秘書のコップに注いでいく。そして、全員紙コップを手にすると、
「では、全員揃っての昇給に乾杯」
と、小野田が音頭をとった。
「かんぱい!」「かんぱい!」「かんぱい!」
と社長に続く秘書たちの声には覇気がある。
乾杯の後、スタッフは箸を割って寿司に舌包みを打っていく。昇給の後の寿司の味は格別で、秘書たちの美容で抑えていた食欲も解かれて、握りの一貫が次々と形の良い口に運ばれていく。
この秘書たち三人の俸給で平社員百人分の給与が賄える。それだけ小野田は三人の秘書に大盤振る舞いをしていることになる。小野田ハウスにとって秘書たちは大黒柱であり、宝物の存在である。彼女らの仕事ぶりによって会社の経営が左右されると言っても過言ではない。
それ故に彼女たちの美貌と色気は小野田にとって真摯な問題である。いつでも取引先のお偉方を魅了するような女の色気を身に着けておいてもらいたい。そのための高給優遇でもある。
「取引先をいつでも接待できるように、ふだんから身嗜みには気を付けて」
「はい。それはもちろん」
三人の秘書は小野田の忠告に、歯切れのよい返事をする。
「下着は地味でもなく、かといって派手ではない。いつ見られても上品な色気が漂っている物を身に着けるように」
「はい」
秘書たち三人はそろって返事をする。
小野田は良い機会だった。これまで秘書の身嗜みについても、下着までには触れないようにしていたが、考えてみれば己の巨茎を咥えさせてお潮まで吹かせた女たちだ。恥ずかしがることなく下着まで立ち入っても許されるのではないか。
そう思った小野田は御膳に箸を置いて、秘書たちに目線をやった。
「みなさんは、すばらしい美乳をしている。そして女の大切な部分も綺麗で、形も良くて濡れやすい」
さすがの小野田もここまで口にすると褐色の角顔に赤みがさしてくる。
むしろ秘書たちの方が真面目な顔で聴いてくる。辞令で自分たちの高い俸給が、ふつうのOLとは次元が異なる立場の女であることを理解しているようだった。
「その女の宝物を地味な下着で隠すことなく、かつ派手な下着で品位を落とすことのないようにしてもらいたい」
小野田はそれ以上のことはさすがに恥ずかしくて口にできなかった。その小野田の後を、彼の好みに精通している倫子が付足してきた。
「つまりね。ブラもショーツも色は白が基本で、飾りの無いシンプルなものということかしら。特にショーツは小さめで、女の形が薄っすらと浮き出るような生地の薄いものを穿きなさい、ということだと思います」
小野田の好みを代弁した倫子の説明に彼は頷き、秘書たちは顔を赤らめた。
「いいわね。わかったら返事をしなさい」
「はい」「はい」
倫子の催促に響子も萌美も小さく返事をする。
「そのかわり、パンストと同様にショーツも会社の経費で落としますから。つまり、わたしを含めて、あなたたちは、ふつうのOLでないの。わかった」
「はい」と響子
「はい」と萌美。
会社の経費で落とすことがわかると、二人の返事も歯切れが良くなった。
倫子は下着の話のついでに忘れていたことを想い出して、ソファーから腰を上げた。そして自分のロッカーに行くと、扉を開けて二つの綺麗な包みを手にして戻ってきた。
「忘れていたわ。新海さんの支給品よ。パンストとショーツ。明日からは、これを穿いてきてね」
萌美は二つの包みを倫子から受け取った。艶やかなセロハンの袋に、モデルの美しい下半身の写真が印刷されている。そのモデルは全裸の下半身にパンストを身に着けて、その上からショーツを穿いている。
「これパンストですよね。ふつうのと、どこか違うのですか?」
萌美が問いかけるように、写真ではパンストの上にショーツが穿かれているので、女の部分が刳り抜かれているのがわかりにくい。実際には、研修のときに、室長がそのパンストを穿いていたのを垣間見ている。萌美はそれを都合よく忘れている。
倫子は袋を開けて説明しようとしたが、小野田が一言口をはさんできた。
「室長、実際に穿いているのを見せてあげたらどうだ」と。
「室長、お願いします」
萌美も嗾ける。研修で社長に抱かれるのを至近距離で見られていた。そのお返しのつもりもある。
「室長、わたしも見せていただきます」
響子も加勢してくる。パンストの購入伝票の説明で、小野田に抱かれてしまった時のことの思い出し、こんどは室長にも恥ずかしい思いをさせてみたい。
「そんな…」
倫子は言葉に詰まった。わざわざ恥ずかしい思いをしなくても、袋を開けて説明すれば済むことなのに。
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テーブルを介して小野田の正面には倫子、その右隣に響子、左隣には萌美がソファーに腰を沈めている。その三人のスカートの奥には悩ましい行き止まりが小野田の目に垣間見えている。秘書たちもお見せ代を含めての高給優遇の身であると暗黙の裡に了解している。
…紺、白、ピンク、レース、綿、ナイロンか。
小野田は秘書のスカートの奥を充分楽しんでから目を戻した。
「今年は勝負の年になります。なんとしても京葉電鉄の『望洋の郷』を請け負いたい。そして木造と鉄筋あわせて落札して、総合デベロッパーへの魁にしたい。そのためには、みなさんも一丸となって頑張ってもらいたい」
と、挨拶をした。
秘書たちは一斉に拍手して、小野田の紙コップに缶ビールを注いでいく。小野田も秘書のコップに注いでいく。そして、全員紙コップを手にすると、
「では、全員揃っての昇給に乾杯」
と、小野田が音頭をとった。
「かんぱい!」「かんぱい!」「かんぱい!」
と社長に続く秘書たちの声には覇気がある。
乾杯の後、スタッフは箸を割って寿司に舌包みを打っていく。昇給の後の寿司の味は格別で、秘書たちの美容で抑えていた食欲も解かれて、握りの一貫が次々と形の良い口に運ばれていく。
この秘書たち三人の俸給で平社員百人分の給与が賄える。それだけ小野田は三人の秘書に大盤振る舞いをしていることになる。小野田ハウスにとって秘書たちは大黒柱であり、宝物の存在である。彼女らの仕事ぶりによって会社の経営が左右されると言っても過言ではない。
それ故に彼女たちの美貌と色気は小野田にとって真摯な問題である。いつでも取引先のお偉方を魅了するような女の色気を身に着けておいてもらいたい。そのための高給優遇でもある。
「取引先をいつでも接待できるように、ふだんから身嗜みには気を付けて」
「はい。それはもちろん」
三人の秘書は小野田の忠告に、歯切れのよい返事をする。
「下着は地味でもなく、かといって派手ではない。いつ見られても上品な色気が漂っている物を身に着けるように」
「はい」
秘書たち三人はそろって返事をする。
小野田は良い機会だった。これまで秘書の身嗜みについても、下着までには触れないようにしていたが、考えてみれば己の巨茎を咥えさせてお潮まで吹かせた女たちだ。恥ずかしがることなく下着まで立ち入っても許されるのではないか。
そう思った小野田は御膳に箸を置いて、秘書たちに目線をやった。
「みなさんは、すばらしい美乳をしている。そして女の大切な部分も綺麗で、形も良くて濡れやすい」
さすがの小野田もここまで口にすると褐色の角顔に赤みがさしてくる。
むしろ秘書たちの方が真面目な顔で聴いてくる。辞令で自分たちの高い俸給が、ふつうのOLとは次元が異なる立場の女であることを理解しているようだった。
「その女の宝物を地味な下着で隠すことなく、かつ派手な下着で品位を落とすことのないようにしてもらいたい」
小野田はそれ以上のことはさすがに恥ずかしくて口にできなかった。その小野田の後を、彼の好みに精通している倫子が付足してきた。
「つまりね。ブラもショーツも色は白が基本で、飾りの無いシンプルなものということかしら。特にショーツは小さめで、女の形が薄っすらと浮き出るような生地の薄いものを穿きなさい、ということだと思います」
小野田の好みを代弁した倫子の説明に彼は頷き、秘書たちは顔を赤らめた。
「いいわね。わかったら返事をしなさい」
「はい」「はい」
倫子の催促に響子も萌美も小さく返事をする。
「そのかわり、パンストと同様にショーツも会社の経費で落としますから。つまり、わたしを含めて、あなたたちは、ふつうのOLでないの。わかった」
「はい」と響子
「はい」と萌美。
会社の経費で落とすことがわかると、二人の返事も歯切れが良くなった。
倫子は下着の話のついでに忘れていたことを想い出して、ソファーから腰を上げた。そして自分のロッカーに行くと、扉を開けて二つの綺麗な包みを手にして戻ってきた。
「忘れていたわ。新海さんの支給品よ。パンストとショーツ。明日からは、これを穿いてきてね」
萌美は二つの包みを倫子から受け取った。艶やかなセロハンの袋に、モデルの美しい下半身の写真が印刷されている。そのモデルは全裸の下半身にパンストを身に着けて、その上からショーツを穿いている。
「これパンストですよね。ふつうのと、どこか違うのですか?」
萌美が問いかけるように、写真ではパンストの上にショーツが穿かれているので、女の部分が刳り抜かれているのがわかりにくい。実際には、研修のときに、室長がそのパンストを穿いていたのを垣間見ている。萌美はそれを都合よく忘れている。
倫子は袋を開けて説明しようとしたが、小野田が一言口をはさんできた。
「室長、実際に穿いているのを見せてあげたらどうだ」と。
「室長、お願いします」
萌美も嗾ける。研修で社長に抱かれるのを至近距離で見られていた。そのお返しのつもりもある。
「室長、わたしも見せていただきます」
響子も加勢してくる。パンストの購入伝票の説明で、小野田に抱かれてしまった時のことの思い出し、こんどは室長にも恥ずかしい思いをさせてみたい。
「そんな…」
倫子は言葉に詰まった。わざわざ恥ずかしい思いをしなくても、袋を開けて説明すれば済むことなのに。

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