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秘書 萌美(37)
 マリーナは京葉電鉄不動産の親会社である京葉電鉄が経営している。ホテルやレストランも兼ね備えた総合海洋レジャー施設で半島最大の艇の係留数を誇っている。

 館内にいる従業員は輝彦と顔見知りなのか、彼に気楽にお辞儀と挨拶を交わしてくる。その彼らの目にも萌美の男好きのする体型が気になるのか、ちらちらと視線を送ってくる。

「夕食はデッキでするから、三人分、いつものセットで頼むね…」
 
 輝彦がエレベーターを二階で降りるなり、ラウンジのカウンターの従業員と話を交わしている。それを目撃した小野田はさっと彼の傍に行く。

「会計はここにしてください」
 小野田は背広のポケットから名刺を取り出して従業員に渡す。

「小野田さん。僕が招待したんですから」
「こちらにも花を持たせてください」

 カウンターで二人の間で押し問答がしばらく続いてから、小野田に押し切られた輝彦がカウンターから放れる。小野田は食事のセットに宴会用の酒類を追加した。

 三人はマリーナを出ると防潮堤に囲まれたハーバーの桟橋を沖へと歩いていく。桟橋の左右には様々なヨットやクルーザーが係留されている。

 輝彦が所有しているのは大型の豪華なクルーザーで桟橋の先端近くに係留されていた。周りを見渡しても大型のクルーザーばかりで、海の夕暮れに艇のデッキで夕食を楽しむ人たちの声が聴こえてくる。

「どうぞお乗りください」

 先に乗った輝彦に促されて小野田が先に乗り、萌美は彼に手を握られて乗った。

 このクルーザーはマリーナでも最も豪華な艇でデッキのドアを開けるとサロンが広がり、ギャレーとシャワールームがある。その奥にはベッドと化粧室付きのゲストルームまでが控えている。その部屋の真上にフライング・ブリッチがある。

 そのフライング・ブリッチに輝彦が上るとエンジンが掛った。

「宴会はクルージングしてからにしましょう!」
「いいですね!酒もその方が旨い」
 ブリッチからの輝彦の大きな掛け声に小野田も大声で返事をする。

 艇は桟橋から離れると海面に漣を描きながら進んでいく。そして防潮堤の小さな灯台を横に見ながら沖へと出ると、エンジンが唸り、船首が上がって一気に加速した。

 週末を控えた夕暮れの湘南の海はレジャーボートで賑わっている。それでも沖合に出ると船影は数えらるほどで、輝彦の操縦する艇は相模の海原を快適に飛ばしていく。

「隣に来ませんか。景色がいいですよ!」
 しばらく海上を飛ばして定速走行になると、ふたたび輝彦がブリッチから声を掛けてきた。

 萌美はお断りしたかった。傍に行けば身体を触られるのがわかっていた。顔を横に向けて聴こえないふりをする。その萌美の態度を小野田が戒める。

「行きなさい。秘書の仕事でしょうが」
「…はい」
 小野田に叱られて萌美は渋々返事をすると、スーツの上着を脱いで、ブリッチに上がる急な梯子を上っていく。

 その萌美のスカートの中が小野田に見えている。あの悩ましいパンストを穿いた彼女の下半身が輝彦の居る方へと梯子を上っていく。

 萌美を見送った小野田は潮風から逃れるためにデッキのドアを明けて室内に入った。



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