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物語とエロスが満載のブログです。
秘書 珠代(11)
 珠代は落ち着くことを自分に言い聞かせた。佐伯は大会社の部長職である。その社会的な地位にある大人がこのような場所で欲望を満たすようなことをするだろうか。するわけがないという社会の常識を珠代は信じたかった…。

 珠代は身を硬くしながらも佐伯の手を退けるようなことは控えた。その遠慮が佐伯をいっそう図々しくさせる。腰に回された佐伯の腕の先が腰から脚へと這わされていく。その様子が珠代の正面にある姿見に映っている。

「第四期の工事、欲しくありませんか」
 佐伯がその姿見に映っている珠代に言う。

「手を放してください」
 珠代は静かな声で返す。

「放しません。こんな綺麗な脚を見せつけられたら、どんな男でも触りたくなります」
 佐伯はお世辞で返して、珠代の美脚に這わせた手でスカートの裾を上へとあげていく。

 珠代はその手を押さえるが、研修の教えが脳裏をよぎり強く押さえられない。というのは珠代の都合の良い弁解かもしれない。

 未亡人として一年も封印してきた女の欲求。そこには性欲もあるが、まだ女の盛りであることを認めてもらいたいという欲求も含まれている。それが小野田や佐伯に認められようとしている。その行為まで拒むことなんかできない。

 だからスカートの裾が腰まで上げられたとき、珠代は姿見に映っている我が身の淫らな姿に顔を横に向けたが、それでも佐伯の手を退けることはしなかった。

 腰まで鋭く切れ上がったハイレグのショーツはフリルで縁取られている。それが美脚を従えていっそう女の大切な部分を悩ましく魅せている。

「…本当に綺麗な脚ですね。それに刺激的なものまで穿いて。よく似合いますよ…」

 耳元での佐伯の嫌らしい囁きに珠代は、
「やめてください。手を放してください」
と、身を捩る。

 珠代の下着まで露出しての身の捩りは佐伯をますます興奮させる。
「あなたを放しません」
と、彼はパンストから透けている珠代の悩ましいショーツに手を這わせた。

「ぃゃ」
 珠代は女の部分を佐伯の手から逃がそうと腰をくねらす。

 脚が綺麗な分、付け根までが魅惑的に映え、それを手中にした佐伯は天下をものにしたような満足感に充たされる。手に伝わってくるショーツの中身は熱く蒸れ、もっと撫でてと誘ってくる。

 その男の満足感は女の方にも伝わり、珠代は熱い息を漏らして腰を前後左右にくねらす。

「ぃゃぃゃ」

 珠代は身を捩って女の部分を逃がそうとする。が、佐伯の抱き寄せが強くて、手をいっそう強く押しつけられる。

「あなたが魅力的だからこうされるのです」
 佐伯はお世辞も口にしながら珠代の下腹部を撫でる。

 佐伯は美人という生き物を知っている。ここで女の言うように手を放したら、気弱なだらしない男ね、と軽蔑されることがわかっている。だから佐伯は捕えた女の秘部を放すどころか、ぃっそう手を押し付けて撫でる。

「いやいやぁ…は、はなしてください」
 珠代は恥ずかしい部分への佐伯の愛撫に顔を振って拒む。 

「下半期の工事が欲しくないですか…」
「はなしてください。わたしはそんな女ではありません」

 佐伯が秘書の弱みを口にし、珠代は愛撫から逃れようと腰を前後左右にくねらせながら貞節な秘書であることを訴える。

「…あなたしだいでは小野田さんに請け負わせてもいいのですよ」
 佐伯はさらに踏み込んだ条件を珠代に囁く。

 それが例え佐伯の口から出まかせであっても珠代にとっては魅力的な条件であり抵抗はますますできなくなる。それでも女の抗いは止めないで体を捩って大切な部分を逃がそうとする。

 その反面、抑圧した欲求が時折、下腹部を小さくピクピクンと痙攣させる。そのとき、珠代の口からなんともいえない声が漏れる。その切ない悶えが佐伯を喜ばせる。

 …感じやすいくせに。
 佐伯は下腹部を過敏に反応させる珠代に脳裏で嘲笑う。

 佐伯の腕の先は珠代の秘部を捉えているが、我慢できなくなってもう一方の腕の先をスーツの上着に差し込んで乳房をブラウスの上から掴む。意外なボリュームが佐伯の手を弾み返してくる。

  …ほう、オッパイも美乳か。

 佐伯は脳裏で呟き、乳房をブラごと揉みしだいていく。

 珠代は身を捩って抗いながらも萎えていくのを覚えていた。佐伯の女の部分と乳房への愛撫は例え下着の上からでも、欲求を封じてきた珠代にとっては女の反応を抑えるのは苦しい。

 珠代は抱き寄せられた佐伯の腕からずり落ちていきそうになるのを堪えた。それでもこの場が女の自尊心が許すような所ではないのは体も知っていて抵抗の気力が弱くなっても無くなることはなかった。

 その珠代を救ったのはオープンハウスの玄関から聴こえてきた来客の声だった。その声で珠代は佐伯の愛撫から覚めて、
「放してください!」
と、声を大きくした。

 その珠代にも佐伯は落ち着いた声で返す。
「夏に造成地で『蛍祭り』がありますから一緒に見てください。その約束をしてくれたら貴女を放します」と。
 
 珠代はなぜこの場面で祭りがでてくるのか知る由もないが、そんなことはどうでもよく、とにかくこの場から逃れるために、
「約束しますから、放してください」
と、姿見に映っている佐伯に言った。

 佐伯は珠代を放した。珠代は佐伯から離れ、乱れた服装を直す。その彼女を見つめながら佐伯は悪びれた様子もなく、上着のボタンを締めて寝室から出て行こうとする珠代に、
「約束は守ってくださいよ」
と、念を押してくる。

「わかっています」
 しつこい佐伯に珠代は返して寝室を出ると、階段を上がってくる夫婦連れのお客とすれ違ってオープンハウスの外へと出た。


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