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物語とエロスが満載のブログです。
秘書 珠代(51)
 佐伯の接待の後、珠代が会社に出勤したのは二日後の八月二日だった。研修先のホテルで社長に抱かれたときも恥ずかしくて二日の無断欠勤をしている。

 珠代は会社を退職したかった。無断欠勤の初日はそのつもりだった。抱かれている姿まで社長の目に晒すなんて、そんな恥辱の接待なんて女の自尊心が許さなかった。

 けれども、無断欠勤二日目になるとその決心が揺らいできた。高給優遇の秘書をやめたら貯金や娘の教育費の積み立てもできなくなり、公務員住宅を出た後の生活も困窮する。

 それに比べたら取引先の男に一度ぐらい抱かれるのは仕方がないのかもしれない。

 そのように考えを改めた珠代は三日目の朝、会社へと出勤した。

                   *********

 遅刻して会社に出勤すると、無断欠勤は想定内らしく萌美も室長の倫子もいつものように珠代を迎えてくれたが…。

「社長は怒っているみたいよ。接待の態度が悪いとか秘書の服務規程も守っていないとかで…。どうなの」
「…そうかもしれません。申し訳ございません」
 珠代は目線を下げて倫子に謝る。

 倫子は壁の時計を見て、
「もうすぐ社長が来るから謝りなさいね。あなたの態度や身嗜みにうるさいのは気にかけてくれるからよ」
と、珠代に説教をたれる。

 倫子はさらに珠代に念を押す。
「昨日、社長からあなたの異動の話もあったのよ。総務に異動させられたらお給与は今の半分以下になるからね」と。

 倫子のそれを聞いて珠代は顔から血の気が引いた。昨日までは解雇になってもいいくらい強気だったのに。

 珠代は社長が出勤するまでの間、社長机の書類を整理しながら、もし異動を告げられたらどうしようと身の振り方まで考えていた。

 社長の小野田はいつもよりも早く出勤してきた。珠代はいつものように小野田に朝の挨拶をし、無断欠勤のお詫びをすると珈琲を淹れるために厨房に行った。

 小野田の珠代を見つめてくる視線も言葉使いもいつもと変わらなかった。珠代はほっとして珈琲を淹れて社長室の方へと向かう。
 
 そしていつものように入口でご挨拶して、社長席の方へと歩み出て、机の隅に珈琲を置いて、腰に回されてくる小野田の腕を待った。小野田は朝出勤してくると、室長には抱擁と軽いキスを、珈琲淹れの珠代には抱き寄せてお尻を軽く愛撫するのが日課になっている。

「総務に二人も欠員ができて困っているらしい。珠代くんはどうだ」
小野田かそう言ってきた。

「いきたくないです。いやです!」
 珠代はそれだけを口にした。あとはみるみる目に涙が溢れてきて顔を両手で覆った。

「嫌ならそれでいいよ。無理に行かせることはしないから泣くことはないだろう」
 小野田は珠代の腰に腕を回すと抱き寄せた。

「それでも、いゃです。ぃゃぃゃ」
 珠代は小野田にしがみ付いて嗚咽した。いい年をして恥ずかしいけれど女好きの社長にはこの方法以外、効果がある女の身の振り方は知らなかった。一度は抱かれている身でもあったし。

 もっとも小野田の方も秘書から珠代を外す気は毛頭なかった。倫子も同様で総務の欠員の話に脅かしのつもりで色を付けたのだ。

「もう、抵抗はしませんから異動は絶対にいやです」
 珠代はそこまで口にした。

 …抵抗しないのは困る。
と、小野田は思う。美人の抵抗は色気を振り撒く絶好の機会だからだ。それがなかったら単なる好き女になってしまう。
 
「とにかく、これまでどおりでいいから。…そんなにしがみ付かれたら珈琲が飲めないよ」
 小野田は珠代の手を取って首から放す。が、珠代を抱き寄せた腰の腕はそのままにする。そして珈琲カップを口に持っていき一口啜って机に置いた。

「佐伯部長はどうだった」
 小野田は気になって珠代に訊いてみた。

 珠代はなんて答えていいのか困惑した。結論から言えば逝かなかった。けれど亡き夫と比べたら摩擦感も強くて歓びの声を上げたが、宿泊するまでもなく佐伯が射精するのを待ってから、旅館のフロントでタクシーを呼んでもらって帰宅した。

「社長さんに抱かれたときの方が…」
 珠代はそう言ってふたたび小野田の首にしがみ付いた。いまは女のすべてを小野田にぶつけて甘えるのが最善の方法だと思っている。

 小野田も珠代の企みに気づいているが、根っからの女好きの性根は健在で、珠代をしっかりと抱きとめて大好きな恥部を大きな手で包み込む。

「ぁぁぁ…」
 珠代は切ない声を上げて恥部をピクピクビクンと小刻みにしゃくりあげる。その恥ずかしい女の反応が小野田の手に包まれたまま何度も起こる。



次の更新は8/9(金)です。


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