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物語とエロスが満載のブログです。
秘書 珠代(57)
 佐伯の運転するレクサスは東名高速を大井松田ICで下りてから伊豆半島の海岸道路を走っている。道路はレジャーの車で渋滞している。

 これまでの佐伯は車の運転に専念していて珠代は安心していたが、一般道路に入ると彼女の杞憂は現実になった。

「渋滞しても隣に美人がいるから苦にならないですよ」
「そう言っていただけると、お世辞でも嬉しいです」 

 珠代は佐伯のお世辞にはお世辞で返したが、すでに彼の手は脚に置かれていた。

 珠代は佐伯の手を押さえた。けれどもノロノロ運転で気持ちに余裕があるのか佐伯の手は珠代が押さえている手を押し返していく。

「のろのろ運転だから大丈夫ですよ」

 珠代の夏用のタイトスカートの裾が佐伯の手で脚の付け根近くまでずり上がっていく。

「こんなところで困ります!」
 珠代は佐伯に強く言い、その手を押さえる。

 佐伯はしかたなく、
「次のドライブインで休憩しましょう」
と手をハンドルに戻したが、珠代に拒絶された口惜しさが口を突いて出てくる。

「車を東京に戻したくなりました。それでいいですね。社長のお墨付きがなかったら入札に参加できなくなりますけど」

 佐伯に言われて珠代は彼の卑劣を非難するよりも自分の置かれている立場を忘れていることの方を責めた。一度、抱かれたからといって接待が終わっているわけではなかった。車の中で愛撫されるぐらい…。

「どうぞお好きなように」
 珠代は美脚を揃えて運転手席の方へと寄せた。

 その珠代の態度が佐伯の自尊心を傷つけてしまったらしい。佐伯は口を閉ざしたまま運転し、海岸沿いのドライブインの駐車場に車を入れ、乱暴にサイドブレーキを引きレバーをPに入れた。

「わたしの態度が失礼でしたら謝ります」
 珠代は謝った。せっかく社長に紹介されるまでに仲を深めたのに、ここで関係を切られたらこれまでの苦労が水の泡となってしまう。

 その珠代の下手な態度が佐伯を頭に乗らせる。
「下着を脱いできてください。パンストもブラもです。わたしが戻ってくるまで車から下りていなかったら。そのまま東京に戻ります」

 佐伯はそう言い、車から降りて近くの自販機まで行く。コインを入れて珈琲を落してから手に持った。ダブを開いて口に呷りながら振り返った。珠代がドアを開けて下りてくる。佐伯は薄く笑い珠代の方へと行く。

「どうします」
 佐伯は珠代の腰に軽く腕を回す。

「そのようにしますから」
 珠代は腰を彼に預けたまま目線を下げた。

 佐伯は珠代の腰を抱き寄せてドライブインの化粧室の方へと向かう。そして男女別に分かれた建物の前で彼女と別れ、自分もトイレを済まして外で待った。

 ドライブインは男女の観光客で賑わっている。夏が盛りなので観光客の服装もラフな薄着で女が眩しいほどに肌を露出している。

 その女たちを佐伯は品定めしながら珠代を待っているが、彼女ほどに男を魅了する女がいない。見かける女のほとんどは胸が平滑で脚が短くて太い。日本の女もスタイルが良くなったといわれるが佐伯の目にはそのように映らない。

 その佐伯の視野の中に目敏い女が現れた。腰の位置が高いスラリとした美人だ。それだけではない。脚をこちらに繰り出すたびにブラウスの胸が揺れ、パンストを脱いだ生足が夏の日射しに眩しいほどに白い。

 その女が佐伯を見つけると片腕で胸の揺れを押さえて小走りしてきた。佐伯は顔の表情を穏やかにして迎へ、
「やはり秘書さんは美人ですよ」
と、腰に腕を回した。

 珠代も佐伯の不機嫌が治っていたので、
「恥ずかしいから」
と、彼の腕を胸に抱くようにして身を寄せた。



 次の更新は9/16(月)です。


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いつもコメントありがとうございます。
てつや | URL | 2019/09/14(土) 09:24 [編集]
名前:
maybach

本文:
ずっと見ております。次回は間隔短いですね。楽しみにしておりま​す
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