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秘書 響子(67)
 ホテルを出ると豪雨は嘘のように止んで、秋の訪れを知らせるような高く青い空が広がっていた。

 佐伯は男の欲求を満たしたからなのか、さっぱりした顔で運転している。響子は佐伯に言われる前にハンドバッグを後部座席に置いてタイトスカートから露出した美脚を見せている。

「これで蛍の里の二期は小野田ハウスに決まりましたね」

「お願いします」
 響子は言葉に力を込めてお願いした。けれどもこの男のことだった、ふたたびごねてくるかもしれないと油断はしないようにしている。
 
 案の定、佐伯の手が脚に置かれてきた。響子は運転に間違いがないようにと自ら進んで脚を彼の方へと向ける。

「さっきは期間限定の付き合いとかいいましたけど、もっと長く付き合いたいですね」
 佐伯はそんなことを言って脚を撫でてくる。響子としてはこれ以上の長い付き合いは御免だった。それを口にすることもできずに黙っている。

 車は畑の一本道を走り抜けて県道に入る。豪雨で空気中の埃が洗われたのか、視界も広がり、遠くの山々の稜線までが見渡せる。

「どうですか、二期といわずに三期の工事も頑張りませんか」
 佐伯がまさかの条件を示してきた。

 二期の工事だけでも佐伯を含めた社長の一朗や系列の社長たちを接待しなければならないのに、三期もとなれば女の身がもたない。

「二期だけで充分です」
 響子ははっきりと辞退した。

 佐伯はそれ以上誘ってくることはなかった。

 東洋地所の東京本社に着いたのは夕方で、響子は夕食の同伴を丁重にお断りして佐伯と別れた。

 それから一週間後、東洋地所から第二期の蛍の里住宅建設工事請負契約書が小野田ハウスに二部送付されてきた。その一部を受け取り、会社印と社長印を押印した一部を東洋地所に送付し、請負契約のすべてが終了した。
                              
                                                                     完結



 読者様

 いつもご愛読と応援ありがとうございます。
 秘書 響子はなんとか無事に終わりました。
 たくさんの人が読んでくれて本当に嬉しいです。
 ありがとうございました。

 今後の連載予定は次ぎのとおりです。
 2/24-2/28 秘書の査定。
 3/1-12/31 秘書 萌美。

 どうぞ、ご愛読ください。



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